大切な歯を守るためには「予防」が大切です~予防歯科~

虫歯になってしまったら治療をしないと虫歯の進行を抑えられません。虫歯が小さければ小さいほど治療できれば比較的かんたんな処置で済みますが、悪化させてしまうと治療期間が長引いたり、治療が複雑になったり、治療費がかさんでしまいがちです。そして治療を行っても、歯を削ったり、神経を除去したりしなければならないので、健康だった頃とまったく同じ状態に戻すことはできないのです。

将来的には何らかの特殊な処置・治療で、天然歯を元に戻すことも可能になるかもしれませんが、少なくとも現段階では、「治療」よりも病気を未然に防ぐ「予防」がお口の健康を守ります。予防については、長野県飯田市の丸山小学校近くの歯医者「たけむらファミリー歯科」にご相談ください。

海外と日本の予防意識の違い

海外と日本の予防意識の違い

日本では多くの方に「歯科医院は歯が痛くなってから行くところ」と認識されています。しかし歯科先進国ともいえるスウェーデンや米国などでは「歯科医院は歯の健康を守るために行くところ」と認識されています。つまり日本では「治療」である歯科医院は、歯科先進国では「予防」のための施設なのです。そのため定期検診の受診率は、スウェーデンで約9割、米国で約8割だという報告があります。それに対し日本では数%と報告されています。

そして80歳の時点での残存歯の平均数は、スウェーデンでは約21本で、米国では約15本です。数年前まで日本では平均8本程度でしたが、2013年の調査では約14本にまで増えています。しかし、歯の機能がほとんど損なわれないのは歯が20本以上残っている場合といわれていますので、それにはまだ届いていません。いつまでも自分の歯で食事を楽しむためにも、定期検診を活用し、お口の病気の予防に努めましょう。

たけむらファミリー歯科の予防メニュー

定期検診

患者さんのお口の状態に合わせて1~6ヶ月に1回程度の定期検診をおすすめしています。口腔ケアのプロフェッショナルが虫歯や歯周病の有無や口腔内の変化などをチェックし、歯をクリーニングします。毎日のセルフケアでは落としきれない汚れを落とすことがお口のトラブル予防に有効です。また、もし治療が必要になった場合でも早期発見・早期治療をすることにより、精神的にも身体的にも、そして金銭面でも負担を軽減することができるのです。

歯垢(プラーク)の染め出し(小児)
歯垢(プラーク)の染め出し(小児) 歯の色に似ている歯垢を赤く染め出す処置です。どこにみがき残しがあるのかがはっきりとわかるので、正しい歯みがき方法を身につけることができます。虫歯や歯周病の予防、治療のためには毎日の正しいセルフケアが大切です。
歯みがき指導
歯みがき指導 毎日の歯みがきはお口のトラブル予防の基本です。みがき残しがないように患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせたみがき方を指導します。
咬み合わせチェック

咬み合わせのバランスがくずれると顎関節などに負担がかかります。また全身のバランスにも影響しますので、頭痛や腰痛、肩こりなどの全身の不調が引き起こされることもあるのです。虫歯や歯周病、歯のすり減りなどさまざまな原因により咬み合わせのバランスが悪くなることがありますので、定期的なチェックが大切です。

フッ素塗布(小児)

フッ素には歯の「再石灰化」を促し、歯質を強くする効果があるといわれています。虫歯予防のためには定期的なフッ素塗布が有効です。虫歯予防のためのケアは、お子さんだけではなかなかできません。親御さんがしっかり守ってあげましょう。フッ素塗布を利用してください。

生活習慣の指導(小児)

虫歯や歯周病の予防には、「だらだら食べない」「食べたら口をゆすぐ・歯をみがく」「糖分の摂取を抑える」「就寝前に歯の汚れを落とす」などの日々の生活習慣が大切です。お口のトラブル予防につながる生活習慣についてアドバイスします。

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)

口腔ケアのプロフェッショナルが専用器具を用いて行う歯のクリーニングのことです。毎日のセルフケアでは落としきれない歯と歯の間や歯と歯ぐきの溝の汚れ、歯垢や歯石を除去します。虫歯や歯周病予防に有効なうえ、歯の表面の着色汚れや口臭の改善にもつながります。

3DS(Dental Drug Delivery System)

毎日歯みがきをしていても虫歯や歯周病を再発させてしまいやすい方には専用の薬で細菌を取り除く方法があります。それが3DSです。虫歯や歯周病が悪化しやすいと判断された場合、専用のマウスピースに薬剤を注入し一定期間装着して除菌するのです。虫歯菌や歯周病菌は感染しやすいのでご家族と一緒に除菌することをおすすめします。

シーラント
シーラント 6歳あたりから生えてくる奥歯の永久歯は、咬み合わせる面にある溝が深いうえ、歯ブラシが届きにくいので汚れがたまりやすく、虫歯になりやすい歯です。この部位をあらかじめレジン(歯科用プラスチック)で埋める処置がシーラントです。歯を削ることなく痛みもないシーラントは虫歯予防に有効です。